コソ勉を始めて30日が経ちました。
総計70時間、1日平均:2時間20分勉強したという結果です。
①使う教材は一つだけ
②勉強時間0の日を作らない
というシンプルルールでやっています。
積み上がっていくのを見るのが楽しい
それと同時に、今まで読んだことがなかった、『独学について』『勉強法』『習慣化』『速学』『ウルトララーニング』の本を読んでみました(新しいことを始める時はその分野の本を手当たり次第に読みます)。
その中で、どの本にも共通して書いてあったことがあり、「これは仕事や新しいスキルを身につけること、恋愛にも当てはまるかも」と思ったので、今日はそれについて書いてみようと思います。
完璧主義が一番の敵
本によって言い方は様々でしたが、要は『完璧主義をやめよう、それよりもまずは完成することを目指そう』ということでした。そういえば、Facebookのマーク・ザッカーバーグも言っていますね!
DONE IS BETTER THAN PERFECT!
(完璧を目指すよりまず終わらせろ)
なぜ完璧主義がダメかというと、完璧主義には果てがないからです。
また、自分が完璧だと思うまでやりこんだとしても、クライアントもしくはマーケットには全く受けないかもしれません。そして、時間は有限です。
だったら、最小限で仕上げてマーケット(クライアント)でテストをして、そこから意見を取り入れながら改良していこうぜ!というのが完成主義のコンセプトです。
こちらの本では、具体的な数字が挙げられていて、より明確にイメージできました。
AさんとBさんの二人がいて、同じタスクを与えられたとします。Aさんは完璧にならないと満足しないので、途中でチャレンジすることを諦めてしまいます。
一方、Bさんの方は、最初は50%の出来だったとしてもとにかく暫定的に完成させてしまいます。そして、2回目はうまくいかなかった50%の半分の改善に取り組みます。すると2回目は、50%+(50% × 1/2)= 75%となります。
3回目は、残りの25%のさらに半分を改善することになり、
1回目:50%
2回目:75%
3回目:87.5%
4回目:93.75%
5回目:96.875%
こうやって繰り返すうちに、だんだんとコツも掴めてきそうですし、最終的に良いものができそうなことが想像できます。
完璧なものを提出しなくてはというエゴ
特に、エンジニア、デザイナー、ライターなど、ゼロからイチを生み出す仕事においては、この「完璧主義からの脱出」ができるかどうかが、プロとアマチュアを分けている気がします。
初心者ほど完璧主義を目指すあまり、最初のラフ案を上げてくるのが遅いです。
逆に、業界で長く活躍している方は、手書きのスケッチでも、アシスタントにやらせたなというようなデータでも、「こんなのどうかな?」と打ち合わせから数日以内、締め切りよりも大分前に送ってきます。
そのため、自然と上の1回目50%、2回目75%、3回目…のループが回り始めます。
最近では、完璧なものを出さなくてはというのは、自分のエゴなのかもなと思うようになりました。
完成度50%でも、どんどん出せるようになったきっかけ
私の場合は、学生時代に、完成度50%でもどんどん出すことが大事だと徹底的にトレーニングされました。
商業主義のアメリカ、特にニューヨークの学校に行っていたというのもあるのですが、これがアメリカの実践的な教育かと今でも感心しているクラスがあります。
それは、コンセプトデザインのクラスで、先生は当時VOGUEで、デジタルデザインのチーフを務めている方でした。
まず、100個の空欄が書かれている紙が配られます。そして、翌週までに、先生が指定した既存の会社のロゴから(例えばCOACH)、100パターン違うデザインを手描きで描いてくるよう指示されます。
次の週、教室に入ると、ホワイトボードに「100パターン出来てない人は参加しなくてよろしい。GET OUT OF HERE!!! (ここから出ていけ!!)」と書いてあり、入り口で宿題チェック、仕上がっていない人はその時点でクラスからドロップ(単位がもらえない)します。
そして、そこからクリティーク(批評)が始まります。
一人ずつ前に立って、「どのような思考プロセスを経て、その100パターンを生み出したのか?」「何に影響を受けたのか?」等をプレゼンしなければいけません。
先生からは「Bullshit!(ウソだろう⁈)」「Boring!(つまらない)」「Crappy!(ダサ)」「Awful!(ひどい)」肩をすくめて「… Sigh(ため息)」散々にけなされます。←おかげでこっち系の単語力は鍛えられました。それが全員分、3時間ぶっ通しで続きます。
その後、ある週は「一番好きなものと一番出来が悪いと思うものにそれぞれ丸をつけて」と言われます。皆がつけ終わったのを確認すると、「一番好きなものは捨てろ!お前のレベルで一番好きなものなんて、キモいわ。一番出来が悪い方がまだ可能性があるから、そちらを来週までに100パターン作ってくるように」と言われます。
みんながゲェ〜〜〜〜と言うと、「えっ、200パターンに増やして欲しい?」と言われます。
そしてこれが週に一回、およそ12週間続きます。
初めて英語で夢をみたのも、この頃。プレゼンの夢ね
だいぶ、やられてるわね笑
最後の方は、20人以上いたクラスメートが6人へ減っていました。なんせ、欠席は元より一度でも遅刻した時点でアウト。「40万ドルがかかっている会議に遅れてくるバカがどこにいるか?」の練習らしいです。忌引き等の考慮はもちろん無し。
残ったのは、半分くらいしか言われていることがわかっていない日本人の私、呑気なイタリア人とギリシャ人、静かに情熱を灯しているフィンランド人とデンマーク人、ブロンクス育ちの生粋のニューヨーカーでした。
先生が言っていたことで印象深かったことが「ほら、残ったメンバーを見回してごらん。最初の授業で、すごいデザインを持ってきた奴がこの中にいたか?目立つプレゼンをした奴がいたか?才能は全く関係ない。これが社会に出てから起こることなんだ。」と言われました。
そして、最後の授業の終わりに、「これを出したらどこでもインターン雇ってもらえるよ」という先生の直筆のサインが入った推薦状(一人一人内容が違う)でした。そして全員、希望する会社に雇ってもらえたのです。
この経験から、とにかく完成させることの大切さを叩き込まれ、今の仕事の土台になっていると感じています。昨日も、夕方に突然「明日、先方と打ち合わせが急に入った。(結構大きな案件の)ロゴ案いくつか出して〜お願いっっ」と連絡が来ましたが、へっちゃらなのはこの経験があったからだと改めて思いました。
お風呂に入りながら寝る前までに3パターン、起きて朝ごはんを食べながら2パターン、縦横アレンジも加えて5×2の10パターンをお昼に提出。睡眠は10時間。これがトレーニングの効果
完璧主義を捨てると恋愛も楽になる
時々、適当すぎて心配になります
仕事に比べて、恋愛は早々と完璧主義を捨てました(笑)
相手がクマというのも大きいのですが(クマ相手にカッコつけてどーする???という感じですw)お互いに好きなことに打ち込んで、一緒にいるときはリラックスできることが一番なので、完璧かどうかは問題ではありません。
こちらが適当だとあちらも適当に
相手に期待するものもないですし(強いていえば、クマには一生幸せでいてほしいくらい)「〜すべき」がない関係というのは風通しが良いものだなと思います。
まとめ
そんなわけで、完璧主義を捨てる大切さについて力説しましたが、いかがだったでしょうか?
これも慣れというか、一回「えいやっ」と50%くらいで早めに出して、「おや、自分が思ってるほど周りは全然気にしてないな」というのを直に味わってみるのが手っ取り早い気がします。
日本にいるとみんなきっちりしていますしね。
だからこそ、脱完璧主義で気楽にやっていると周りも意見を言いやすい、頼みやすいみたいで、良い流れがやってくるように感じます。
ぜひ、試してみてね!