友人のJohnから『FIRE』について教えてもらったのが、確か2015年か2016年。
当時は、「へー、そんな生き方もあるのねぇ」と別の惑星での暮らし方を見るようで、完全に他人事でした。
でも、FIRE LOVEのJohnから「FIREしたら、どんなに人生が豊かになったか」「LIFE Changer(人生が変わるきっかけ)とはこのことだったね」ということを繰り返し聞かされるうちに、だんだんその気に笑
と言っても、当時はマネーリテラシーゼロの散財女でしたので、脱却に時間がかかりました。
今も、純資産が1200万を超えたくらいなので、まだまだFIREとは程遠いですが、
⚫︎ すでに好きなことを仕事にしている
⚫︎ すでに好きな暮らし方(時間の使い方)ができている
というのは、アドバンテージではないかなと思いました。
あとはせっせと入金して、資産が積み上がるのを待つだけ
大分、簡単になったわね
興味が向いていると情報は自然に入ってくると言われている通り、FIRE系の記事や本は目に留まります。
とはいえ、記事や本を読んでいる時に「あれ?リーンFIREのリーンってどういう意味だっけ?」「バリスタFIREとサイドFIREって違うんだっけ?」といつもぐちゃぐちゃになるので、自分なりに整理してみたいと思います。
※日本語と英語のサイトを色々見てまとめました。もしかすると解釈の違い等があるかもしれません。私が後で見返した時にわかりやすいようにという意図でやっておりますので、ご了承ください。
FIREの種類
FIREの代表的なタイプは、次の5つが挙げられrます。
⚫︎完全にリタイア→ファットFIRE、リーンFIRE
⚫︎資産に働いてもらいながら、パートタイムや副業を行う→バリスタFIRE、サイドFIRE
⚫︎支出を補うための収入は必要だが、老後のための貯蓄の必要はない状態→コーストFIRE
一つずつ見ていきましょう。
ファットFIRE (Fat FIRE)
こちらはリッチFIREと呼ばれているもので、潤沢な資金を用意してFIREすることを指します。労働も一切必要なく、不労所得や運用益によって贅沢な暮らしも可能な状態です。
英語のサイトでは、年間の生活費が$100,000以上(日本円でおよそ1500万以上)、これを資産収入によってまかなえるようになるとファットFIREと呼ぶそうで、FIREの理想形とも言えそうです。
リーンFIRE (Lean FIRE)
『Lean』にはやせ型、脂身のないという意味があるそうで、リーンFIREはファットFIREの節約版です。
どちらも資産収入のみで生活できる状態ですが、物価の安い地域に引っ越したり、ミニマリスト的な生活を送ったり、基本的にあまりお金を使わない生活をベースにしたFIREとなります。
英語のサイトでは、年間の生活費が$40,000以下(日本円でおよそ600万円以下)これを資産収入によってまかなえるようになると、リーンFIREを考えてもいいかもと書かれていて、インフレの激しいアメリカとの差を感じました。日本だともっと少額でいけそうですね。
サイドFIRE(Side FIRE)
サイドFIREは、資産収入を得ながら、足りない分を労働収入で補うスタイルのFIREです。
労働収入は、どこかの会社に所属するのではなく、個人事業主やフリーランスとして働きながら収入を得ていきます。例えば、ブログ、プログラミング、YouTube、クラウドソーシングの仕事、自分の事業など、基本的に自分の得意なことや好きなことで不足分をまかなっていきます。
ファットFIREほど大きな資金も必要なく、リーンFIREほど生活を切り詰める必要もなく、かつ、自分の好きや得意が活かせる、趣味がお金に変わるなど、現実的で社会とのつながりもゆるく保てる、バランスの良いFIREだと言えます。
バリスタFIRE (Barista FIRE)
バリスタFIREも、サイドFIREと同じく、資産収入と労働収入の2軸を持ちながら生活するスタイルです。
サイドFIREとの違いは、雇用形態です。サイドFIREが個人事業主やフリーランスとして働くのに対し、バリスタFIREは会社に所属して、パートタイマーとして働きます。
アメリカでは社会保険がバカ高いので、パートタイマーでも社会保険の付くスターバックスは仕事先として大人気。
週に数日、数時間、パートタイマーとして働きながら社会保険の恩恵も受けられる、私がアメリカに住んでいてサイドFIREできそうな状態でしたら、まずバリスタFIREから始めると思います。
歯のクリーニングだけでも$300ドルするからね
コーストFIRE (Coast FIRE)
コーストFIREは最近出てきた新しい概念だそうで、「老後資金のための資産形成をこれ以上続けなくても良い状態を達成」することを指します。
こちらの記事によると、例えば65歳で100万ドル(約1.5億円)貯めて引退することを目標にした場合、30歳の時点で20万ドル(約3000万円)持っていて、それを年利5%のインデックスファンドに入れておけば、追加資金なしで65歳時点では、110万ドル(約1.65億円)になっているという計算だそうです。
「一旦老後資金を貯めてしまえば、後の労働収入は好きに使ってもOK」というライフスタイルは、早期リタイアを目指して極端に切り詰めた生活をする必要もなく、今も楽しむことができるスタイルです。
でもそのためには、20代で高収入の仕事に就いたり、節約したりして、しっかり貯める必要がありますね。
ミリオネアのJohnの場合
ナチュラルミニマリストとして生まれる
↓
ミリタリー勤続20年後、退役
↓
バリスタFIRE(スタバで働く)
↓
ファットFIRE(現在)
ミリタリーの時から、少しずつ投資をしてきたんだ
Johnの場合は、生まれながらのミニマリスト気質で、お父さんが投資をやっていたこともあり、20歳でミリタリーに入隊してすぐに株を買い始めたそうです。最初に買った株はアップルで$166分購入、大人になった気分がしたそうです。
退役後は、社会保険のためではなく「一度、働いてみたかったから」という理由でスタバでパートタイマーとして働きました。「厳しい規律やプレッシャーもなく、コーヒーの香りに包まれるのは幸せだった」と言っていました。
遅刻・病欠は一度もせず、コーヒーマシンの整備なんかもチャチャっとできる(ミリタリーで戦闘機の整備をやっていた)Johnはすごく重宝されたそうです。
本人からではなく、働いていたお店のマネージャーさんから聞きました
現在のJohnは、ファットFIREの状態ですが、コストコやトレーダージョーズのクーポンを使ってお買い物をする筋金入りの倹約家です。
まとめ
FIREにもいろんな種類があり、目指す地点も様々ですね。
私の場合、貯めたい具体的な金額はぼんやりしていますが、行きたい境地はハッキリとしています。
それは、私のヒーロー、本多静六さんが本の中でおっしゃっていたこちらです。
職業の道楽化
『私の財産告白』本多静六
人生の最大幸福は職業の道楽化にある。富も名誉も、美衣美食も、職業道楽の愉快さには比すべくもない。〜中略〜 すべての人が、おのおのその職業、その仕事に、全心全力を打ち込んでかかり、日々の勤めが面白くてたまらぬというところまでくれば、それが立派な職業の道楽化である。
そのためにも、上記のFIREの種類で言うと、サイドFIREを目指すのが自然な感じがします。
なんかスッキリした!
入金予定額 | |
iDeco | 1,600万円 (60歳までの入金予定額) |
NISA | 1,800万円 (今後6~7年での入金予定額) |
合計 | 3,400万円 (60歳時点での入金完了額) |
入金予定額はこんな感じで、これが私の資産収入の源になりそうです。
私の場合、「仕事が大変すぎて、絶対FIREしてやる!」という感じではなくて、今後、体力が落ちても好きな仕事を続けていくための必要資金です。
それにしても、投資は早く始めるに限りますね!Johnのように20歳くらいから少額でもインデックスに積立をしていたら、コーストFIREも見えていたかもしれません。
私が投資を始めたのは40歳からと遅いのですが、20〜30代での色々な経験を経て、良いところへ辿り着いた気がしています。
Johnじゃないですけど、まずは、マス目を埋めるようにJUST KEEP BUYINGで入金予定額の3,400万円を埋めようと思います。
良い週末を♪