私のパートナーのクマは、ADHD(注意欠如・多動症)です。
ADHD(注意欠如・多動症)「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念の一つ。症状の度合いにもよりますが、家庭、学校、社会生活でさまざまな概念をきたすとされています。(引用元:ADHDの旦那って意外と面白いんよ)
クマとつき合うまでは、名前だけ聞いたことがある程度でしたが、一緒に暮らすようになって、ADHDとはこういうことなのかと腹落ちしました。
結論としては、「慣れてしまえば、それも個性のうち」です。
今回は、愉快なクマとのおつき合いについて書いてみようと思います。
ADHD(注意欠如・多動症)の特徴
YouTuberのナカモトフウフ、旦那さんのダイスケさんがADHDだそうです。人によって出る症状や度合いは様々なので一概に言えませんが、ダイスケさんとクマは本当によく似ていました。
こちらの動画を見て面白かったので、本も購入して読んでみたところ、4つ当てはまっているところがあったのでその点について書いてみようと思います。
①自分が興味あることへのこだわりが強すぎる
②圧倒的な物無くし
③何かに集中している時は、何も耳に届かない
④衝動的に欲求を満たす
(引用元:ADHDの旦那って意外と面白いんよ)
①自分が興味あることへのこだわりが強い
先日、クマにPremiere Proという動画編集ソフトの基本的な使い方を教えました。
眼をキラキラさせながら素直に聞いていたのは途中まで、私が「基本的な操作はキーボードショートカットを設定したら編集速いよ。よく使う5つはこれでね」と教えてあげたところ、
🐻「ショートカットを設定すれば簡単ってバードは言うけどさ、設定したいショートカットが多すぎて、キーが足りなくなったらどうするの?」と言うではありませんか!
🦜の心の声→「知るか‼︎‼︎」笑
🦜の実際の返事「その視点はなかったなぁ…じゃ、一旦設定したいやつを全部設定してみたら?」
数日後、🐻「全部設定するのにめっちゃ時間かかったけど、実際使ってみると、よく使うのは5個くらいだねー(←私が設定するといいよと言ってたやつ、もちろん覚えてない)」ようやく納得しました。
一時が万事この調子なので、何をするにも時間がかかります。
②圧倒的なもの無くし、頻繁に鍵を無くす
クマからADHDだとは聞いていましたが、最初はよくわかりませんでした。一緒に住み始めて、立て続けに3回自宅の鍵を無くしたことがあり(マスターキーを含む)、「これがそうなのか!」と実感しました。
注意して見ていると、マフラー、傘、小銭、靴下、あらゆるものを無くして帰ってきます。また、家の中でも「バード〜、スマホ知らない?」「iPodのケース知らない?」「Macのコード、知らない?」「昨日着てたパーカー知らない?」よーく探しています(笑)
ナイナイの歌を作りました
出だしは「ナイナイなな〜っなーい、〇〇がな〜い⤴️」というアップテンポの歌ですw
③何かに集中している時は、何も耳に届かない
動画の中で、ダイスケさんが「ゴミ捨てお願いね」と言われて、「オッケー」とちゃんと答えてるけど耳に入っていないというシーンがあるのですが、デジャブかと思いました。
コードを書くのに夢中になっていて、ベランダの直ぐそばに机があるのに、夕立がきたのにも気が付かず、洗濯物がずぶ濡れということもありました。
④衝動的に欲求を満たす
お金に関しては、 小学生のお小遣いのような感じで、いつの間にか貯まっていたということはあっても、計画的に貯蓄なんてことはしません。
今回も研究開発の仕事の契約前に、「できるかどうか試すために高性能のPCが必要」と思ったらしく、話を聞いた翌日には秋葉原まで行ってポンと70万円払って、PCを組み立ててもらいました。
そして届いたら新しいおもちゃがきた!とばかりに、朝から晩まで夢中で取り組んでいました。クマの素早い動きと熱中ぶりに、相手の企業さんも驚いていたそうです。
ADHDを才能に変えたクマ
全てにおいてこんな感じなので、範囲が決まっている学校の勉強(特に暗記)は苦手です。学生時代は勉強についていけず、大変だったそうです。
でも、自分の興味あること・好きなことを始めたら毎日15時間でも出来るので、どうやっても極めてしまいます。
プログラミングは、始めたばかりの頃に素晴らしい先生たちとの出会いがあり(今は仕事仲間)どんな書き方でもいいところや暗記が必要ないところ、永遠に探求できるところがフィットして、フルスタックのエンジニアを経て、法人化するところまで来ました。
土日も会社に行って、コードを書いてました
目に浮かぶよ
クマにとってお金になるかはどうでもよくて、自分が面白いと感じるかどうかが全て。
コロナの外出自粛期間中はあるオンラインゲームにハマり、世界10位内にランクインしていました(笑)
大事なのは、本人の優しい気質に気づくこと
本の中で奥さんのちゃんまりさんが、「ダイスケさんの嫌いなところは、ADHDの特徴からきていて、彼本来の気質ではない。夫自身が私に愛情と優しさを注いでくれるからこそ、それも含めて受け入れていこうと思った」と書かれています。
私はクマのADHDを障害と捉えてなくて、クマといると起こる珍事件や出来事を一緒に楽しんでいる感じです。
時々、漫画みたいな展開があるよ←ちょっと期待してる
一つ言えることは、私だって調べていないだけで検査すると何か出てくるかもしれません。だからお互い様だと思っています。
それよりも、クマさんの良いところは愛情深くて優しいところ。悩みごとを「うんうん」とじっくりと何時間でも聞いてあげる、コードが動かなくて困っている友達には自分の仕事そっちのけで一緒に手を動かして解決策を考えてあげる、みんなクマのADHDに巻き込まれているはずなのに、老若男女から好かれています。
苦手なことは私が引き受けるから、その才能を世界に向けてどんどん伸ばせ〜と思っているのです。