最近、知り合いや知り合いの知り合いくらいの方々から、仕事についての相談が飛んできます。
・求人情報の探し方について
・キャリアで迷っている
・独立すべきかどうか?など
向こうは気楽な感じで、カジュアルにメッセージやメールを送ってきますが、こちらにしてみるとそれまでの歩みをほぼ知らないわけですから、簡単に返信できるわけもありません。

難しくて返信に困ったよ
でも、そのメッセージやメールを読みながら「私だったらどうするか?」を考えるきっかけにもなりました。
今日は、独断と偏見で「もしこういう人がアシスタントに応募してきたら、即採用!」という基準について書いてみようと思います。
即採用の基準
①〜⑤まで優先度の高い順に並べてみました。
【即採用の基準】
①量を作ってきているか?++超重要
②過去に大きな失敗を経験しているか?
③アイデアを展開できるか?
④自分のテイストを捨てられるか?
⑤テンプレートを使うのに躊躇がないか?
では、順番に見ていきましょう。
①量を作ってきているか?++超重要
実際、ポートフォリオ(作品をまとめたもの、デザイナー職の場合、提出必須)を見るとしたら、私の場合はとにかくこれ!「どれくらい作ってきたか」を見ます。
デザイナーとしての期間が短くても、もしくはスタートラインに立ったばかりでも「量」で圧倒されたら、必ず候補に残します。
なぜ重視するかというと、一線で活躍しているクリエーターの方は間違いなく量を作ってきているからです。
先日もあるクリエーターの方のポートフォリオをデジタル化してサイトにする仕事をしたのですが、映像、写真、書籍、雑誌、ものすごい量で、雑誌の切り抜きだけでもダンボール二つ分になり、秘書の方とアシスタントの方が台車で運んでいました。
私の大好きなブログ、もふもふさんも量をこなすことについて書かれてました。ぶんぶん頷きながら読みましたよ。

②過去に大きな失敗を経験しているか?
ある程度、実務経験のある方の場合は、面接でこちらを聞きます。
失敗の内容や大きさというよりも「失敗の消化力」を見たいからです。
「どのように失敗を乗り越えたのか」「どんな風に対応したか」、話を伺っているうちに人柄や価値観までもが浮かび上がってくる時があります。
そして、完全に消化して自分のものにしている人は、ユーモアがあって話が面白いです。
③アイデアを展開できるか?・④自分のテイストを捨てられるか?
③「アイデアを展開するスピード」、④「自分のテイスト以外を作れるか」、もしかしたら日本人は苦手な方が多いかもしれません。
私も苦手だったのですが、そんなことは言ってられない状況になり克服しました。かなり無理やりですけどね。

今思うと、デザインを勉強し始めた初期の段階で、何度もコテンパンに言われる経験やわけもわからない中、毎週ひたすら100個ずつデザインを描き続けたことが財産になっていると感じます。

財産というより、ずっと富を生み出してくれる資産だね
⑤テンプレートを使うのに躊躇がないか?
こちらはおまけみたいな感じですが、新しいものへの関心や柔軟性、自走できるかをみるために聞くと思います。
デザインも旬があるので、スピードが必要な時に一から作っていたら間に合いません。
そんな時に「あのテンプレサイトを検索して、これと組み合わせて、音楽はお気に入りに入れてるあれを使って、ここだけ作るか」みたいな感じで、パパッと機転を効かせることができれば、チームで重宝されること間違いなしです。
まとめ
もしかしたら「周りのみんなと上手くやれるコミュニケーション能力は必要ないの?」という疑問を持った方もいるかもしれません。
私の場合、必要ありません笑
「性格悪くていいし、コミュニケーションなんて取れなくていいから、圧倒的な作品量で押してくる人いないかな?」と言ったら、取引先のみんなに「えー」と驚かれました。
今はできないことが多くて途中で止まったプロジェクトばかりでも、そのプロセスが崩壊していたとしても、試行錯誤の量が多くて「絶対にデザインで食っていく」という執念の片鱗を感じることができたら即採用します。
先日、何気なく読んでいたブログで、こんな一文がありました。
週3〜4勤務、6時間くらいで月20万円くらいもらえる仕事はありませんか?
「えっ、これくらいでいいの?」というのが正直な感想ですが、その仕事ありますよ!とも思いました。
①〜⑤を満たしていたら、もしかしたらエントリーレベルはこれくらいかもですが、あとは倍倍にしていくことも可能です。
なぜかというと、意外といないので希少性が高いのです。
久しぶりに仕事について書いてみました。
相談してくれた人たちにできるキャリアアドバイスはありませんが、ポートフォリオについては具体的に見れるので、コーヒーでも飲みながら一緒に考えようかなと思います。

よし、その内容で返信しよう
よい週末を♪