年上の友人たちに会ってきた|人生を楽しくする秘訣

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昨日は、珍しく用事が2つも入ってしまい、前日から妙に気持ちが落ち着きませんでした。

一つは、80代の洋裁の先生とのランチ、もう一つは、アパレル時代にお世話になった他社のおっちゃん達(おじ様というよりおっちゃんが似合う二人)との退職お疲れ様会(飲み会)でした。

人生の先輩であり、友人である方達とのおしゃべりを通して、世代の違う友達がいるっていいなと思ったので、今日はそのことについて書いてみようと思います。

目次

パワフル!な80代の洋裁の先生から学んだこと

先日、魔女の宅急便の原作者である角野栄子さんのドキュメンタリーをうさこと観てきました。

その中で、「80歳を過ぎると体力がガクンと落ちる感じがして、あらやだ!私、今すっごく年寄りくさいこと言っちゃったわ。そういえば、88歳だったわね」とものすごくイキイキとしていらっしゃるのです。

気持ちは今も25歳と仰っていて、毎日10時〜17時くらいまで執筆をして、その後、鎌倉の街を散歩され、好きなカフェに寄って、エスプレッソにお砂糖を入れてキュッと立ち飲みされてました。

トリ

ぎゃー、カッコいい

うさこ

憧れるわね

ちょっと疲れていたうさこも私も、見終わった後はパワーチャージされたように元気になりました。その後、うどんをすすりながら、「あんな歳の重ね方をしたいね」と熱く語り合ったのでした。

印象的だったのが、「自分が使える魔法を見つけたら、長く続けるのがいいわね。いくつもなくていいの、いくつもあったら魔法じゃなくなるから」というようなことを仰っていて(ちょっと違うかもしれません…)、「わぁ、魔女の宅急便に出てきそうなセリフ」と思ったのでした。

たまたま次の日に、洋裁の先生から連絡をいただき、電話でおしゃべり。そういえば、先生も魔女でした。

人生を楽しくする秘訣

先生からのお電話は、来月、海外に洋裁を教えに行くので、以前撮影した動画に英語訳を入れられないかという相談でした。もちろん快諾し、サンプルを仕上げて持っていきますという流れになったのでした。

ワインと美味しいランチをいただきながら、角野栄子さんの話をしたところ「私も負けてられないわぁ笑」と元気いっぱいでした。

先生は若い頃から洋裁が大好きで、その魔法にかかったのだと仰っていました。

洋裁を仕事にしようとは全然思っていなかったそうですが、子供達の服を縫っているうちに、周りのお母さんたちから「私にも教えて」と頼まれるようになったのがきっかけだそうです。

その後、先生が一家の大黒柱にならなければならない時期がやってきた時に、どれだけ自分のスキルに助けられたことか、とおっしゃっていました。

そして、「私たちの時は誰も教えてくれなかったけど、本当に人生が面白くなったのは洋裁教室を始めて、自分の力で立ってからよ」

とおっしゃっていたのが印象的でした。

50歳から有名ブランドのパタンナーとして就職。公人のオートクチュールのオーダーを沢山されてきた先生が残りの人生でやりたいことは、「失われつつあるオートクチュールの技術を継承することと、海外の女性たちに洋裁の技術を学んでもらって、経済的に自立するお手伝いをすること」だそうです。

マイペースなおっちゃん達から学んだこと

そして夜は、アパレル時代にお世話になったおっちゃんの退職お疲れ様会でした。

集まったのは、A社のおっちゃん、B社のおっちゃん、C社のお姉さん、私の4人。今回はB社のおっちゃんの退職お疲れ様会です。

10年以上前に百貨店のフロアで挨拶をしているうちに仲良くなったメンバーです。今となっては遠い昔のようですが、当時はアパレルの販売をやっていたのです。

販売が初めてで、全くおべんちゃらを使えず、さっぱり売れない私を面白いと思ってくれて、最初に話しかけてくれたのがA社のおっちゃんでした。

A社のおっちゃんは、いつも文庫本を持ち歩いていて、お昼は立ち食いそばでさっと済ませて、安い喫茶店でタバコをふかしながら本を読んでいました。

村上春樹とジャズ、横浜の裏路地にやたらと詳しく、関内や伊勢佐木町の個性的な店主がいる怪しげなお店に、色々連れて行ってくれました。

B社のおっちゃんは、A社のおっちゃんと飲み仲間で、落語ファンでもあります。年に何回かA社のおっちゃん、B社のおっちゃんに誘われて、私も落語&飲みに参加しています。

二人とも愛妻家で、奥さん達が美人で強そうなのが共通してます(笑)。また、仕事に関しては「家族のために働くのは全然嫌じゃない。所詮、仕事だしね」とそんなに楽しそうでもないけど、マイペースに淡々とやっていました。

この二人がいなかったら、仕事が続かなかったかもしれません。

やりがいなんてなくても、「所詮、仕事だし」とある意味割り切って、家族との時間を大切にするための糧を得るというさっぱりとした考え方に、救われました。

久しぶりに、昔よく行っていたタバコの煙モクモクの飲み屋で再会しました。

60歳の定年だと思っていたら、先日65歳の定年を迎え、今度は契約社員として再雇用され、同じ職場で同じ仕事をしてるそうです。

「ほら、大谷みたいなもんだよ。あっちは10年契約だっけか?ガハハ」と相変わらず適当で、笑ってしまいました。

「B社のおっちゃん、仕事好きだったんだね」と言うと、「いやね、退職する時に気づいたのよ」と言って、みんなに「遅いよー。ずっとやる気なさそうだったのに」と突っ込まれていました。

まとめ

たまたまスケジュールが重なってしまいましたが、とても良い時間を過ごしました。

洋裁の先生:84歳
B社のおっちゃん:65歳
A社のおっちゃん、C社のお姉さん:55歳
私:44歳
ということが、昨日発覚しました笑

トリ

お互い、正確な年齢を知らないまま、ここまできました

ご家族や大切な友人が亡くなったり、親の介護が大変だったり、実家を片付けたり、私よりもライフイベントが少し先に進んでいる分、本当に色々あるなぁと話を聞いていて思いました。

でも、「なんだか歳を取るのもいいもんだな」と思う良さがあるのです。これはこれで楽しみだと思う深みのようなものを感じました。

「バードちゃん、困ったらなんでも聞きたまえ」「うわぁ、お酒が入って気が大きくなってる笑」と大笑いになりましたが、こう言ってくれる人生の先輩方がいるのはありがたいなと心から思いました。

おっちゃん達とは、春になったら鎌倉で落語を一緒に観ようと約束しました。秋には先生がまた海外に行かれるそうなので、一緒に行ってみたいなと思っています。

偶然の出会いとは面白いものだなと思いながら、帰ってきました。

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